映画レヴュー 3
「テルマ&ルイーズ」
なけなしの貯金を元手に、こうした状況に陥った時に必ず考えつくのはメキシコへの逃避行。
だがせっかく恋人が運んできてくれたその金も、行きずりの男(演ずるはこれが出世作となったブラッド・ピット!)にあっさり騙し盗られてしまう。
消沈するルイーズを救うべく、テルマが取った大胆な行動の顛末は。
確信とか根拠とか、そんなものはなにもない。
ただその場その場の反射神経に従って行動した結果が、女たちに雪ダルマ式に犯罪を重ねさせてゆく。
喜劇と悲劇が紙一重の、出口のない逃亡劇。
だがいくつもの危機を乗り越え、互いの信頼を深めてゆくうちに、彼女たちは気づくのだ。
出ロがないのは、これまでの私たちの人生の方だったんじゃない・・・?
二人を追う刑事も、同じ考えに至る。
テルマとルイーズは転落しているのではない、出ロを見つけて走り出したのだ、と。